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定期健診

定期健診(メインテナンス)のススメ

多くの患者様は定期健診という言葉をご存知のことと思います。しかし、歯科の定期健診と聞くと、 「数ヶ月に一度、お口の中を健康診断でチェックすること」と連想しがちです。すなわち、新しい病気を見つけてその度に治療すれば良いという考え方です。ところが、治療により一旦は改善した虫歯や歯周病は、その後の「ケアをどのように受けたか」で、病気の予後が全く変わってきます。定期健診は、病気を見つけることだけでなく、新たな病気にならないように予防することが真の目的なのです。

ここで定期健診の意義を証明した有名な研究を一つご紹介します。スウェーデンの歯科医師 ペール・アクセルソン(1981)は、「ブラッシング指導を受けず、歯に何らかの問題が生じた場合のみ歯科治療を受けた」グループ(A)と、「2~3ヶ月に一度ブラッシング指導と予防処置を受けた」グループ(B)を6年間追跡し、定期健診の効果を評価しました。その結果、グループ(B)で歯周病や虫歯のスコアが良好に維持されていたのに対し、グループ(A)では歯周病の悪化や新たな虫歯の発生が多く認められました。この研究では、お口の健康を長く維持する上で、以下の3つの項目が重要であることを提案しています。

  1. 定期的な通院により 「患者様自身のお口に対する健康意識を高める」。
  2. 口腔衛生指導により 「患者様自身が口腔清掃の技術を習得する」。
  3. 歯科医師による専門的予防処置で 「日常のブラッシングでは清掃できないプラーク(歯垢)や歯石などを確実に除去する」。

 倉治歯科医院では、治療を終えた患者様に3~6か月に一度のペースで定期健診を受けられることをお勧めします。この健診は、虫歯と歯周病のチェック、歯石の除去、ブラッシング指導などを患者様の希望に合わせて行うものです。是非とも当院の診療理念をご理解いただき、患者様の健康と末永くお付き合いさせていただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

定期健診の重要性

口の中は、自分ではなかなか見づらい所です。鏡を使っても見えている所はごくわずかで、ほとんどが見えません。また見えたとしても初期むし歯などを見つけだすのは難しいでしょう。こうしたことから自己チェックには限界がありますので、歯科医院で定期的に健診を受けましょう。また、丁寧に磨くことでプラーク(やわらかい汚れ)は落とせますが、歯石(硬くこびりついた汚れ)はご自身では落とせません。歯周病予防のためには健診とともに、機械を使った定期的なクリーニングが必要です。

定期健診ですること

  1. むし歯や歯周病がないかを検査・治療
  2. 歯に付いた歯石の除去
  3. 歯みがきで不十分なところを指摘し、ブラッシング指導を行う
  4. フッ素塗布によるむし歯予防・歯に関する相談など
  5. その他以前に装着した義歯、ブリッジ、クラウンなどの状態に異常がないかどうかのチェック

定期健診をすると・・・

定期健診をすることによって、むし歯や歯周病を早期に発見し治療が行えます。病気の早期治療は患者さんの肉体的、時間的、金銭的な負担を軽くします。歯石や歯垢を一度取っていただいた方はわかると思いますが、取った後の歯は見違えるようにきれいで爽快な気分になれます。美容院や床屋さんに行って髪の手入れをするのと同じように自分の歯にもう少し気を使ってみてください。

定期健診を受ける時期

定期健診を受ける時期というのは、一般的には決まっていませんが、大人で年2~3回位、子供で年3~4回位受けるのが理想です。 ご希望の方には当院よりおハガキで定期健診の時期をお知らせいたしておりますので、お気軽に受付にお申し付けください。

個人差はありますが、大まかな目安は以下の通りです。
・虫歯や歯周病のリスクが高い → 3ヶ月~4ヶ月ごと
・虫歯や歯周病のリスクが低い → 4ヶ月~6ヶ月ごと